テレビの凋落
最近、TV番組はつまらない。どこの局でもバラエティーしかやっていないので、観るものがない。という話をよく聞く。
でも、それは仕方のないことだと思っている。
例えば、みなさんが知っていそうなNHK BSの「にっぽん百名山」は、ロケ日数が10日。
ディレクター、カメラマン、音声、出演者のギャラを1日30,000円としても、1,200,000万円。荷物持ちの歩荷が5人ほど必要なので、1日20,000円として1,000,000円。宿泊費が1日10,000円、9泊で810,000円。機材や車両なので1,500,000万円。
NHK総合の「ダーウィンが来た」などは、1ヶ月近く海外でロケするので、取材だけで8,000,000円近くかかる。
おまけに、自然番組やドキュメンタリーは、天候や状況の変化など、リスクが大きい。
それに比べれば、スタジオものは、リスクもないし、交通費も宿泊料もかからない。MCや前列の大物はギャラが高いとはいえ、ヒナ壇タレントは無料同然。
さらに安いのは、スポーツ以外の生中継。失敗しても笑いでごまかし、編集も要らない。
各局とも、お昼の番組はほとんどが生。
テレビ局員の年収は、平均千数百万円。テレビ離れが進み収入は落ちても、給料は経続けている。
そのしわ寄せは、全て制作費。
良い番組などできるわけないじゃないか。
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