隣のモンスター

今日、クリーニング店に行った時の話。


初老(中年?)のおばさんが服を持ってきて・・・

おばさん「この服にアイロンだけかけてくれない」

店員「アイロンがけだけはちょっと・・・」

おばさん「洗濯はしてあるのよ。洗濯したら皺だらけになちゃって」

店員「クリーニングしていただければアイロンもかけるんですけど」

おばさん「それじゃ、クリーニングもして。でも、夕方から着ていくんで、大至急でお願い」

店員「今日中はちょっと無理です」

おばさん「クリーニングまで頼むんだから、そのぐらいサービスしてくれてもいいんじゃないの」


そのクリーニング店は、とてもいい店だけれど、ただの取次店。できることとできないことがある。

結局、交渉は決裂して、おばさんは悪態をつきながら店を出ていった。


オリンピック誘致の時に、滝川クリステルが「お・も・て・な・し」と言ってから、日本人の中でも「おもてなし」と「サービス」の意味を混同しているいる人たちが増えたように思う。

海外に行ってサービスを要求するとそれなりの対価を要求される。ホテルでルームサービスを頼めば、料金はレストランより高いし、チップを払わなければならないこともある。

それに対して、おもてなしは、従業員が顧客を気遣ってするものであり、客が要求できるのもではない。


先の洗濯店の話でも、おばさんは対価を払うつもりなどなく(取次店だから払ってもできないことはできないと思うけど)サービスという名のおもてなしを要求していたのだ。


外国人旅行者が増えて日本の「おもてなし」が世界に認められた、などとマスコミは囃しているけど、「サービス」と「おもてなし」はきっちりと分けて考えなければいけないと思う。







これでいいのかな?

テレビ業界で働くフリーのディレクターです。だから何?ときかれても困りますが、気の向いたときに、世迷い言を書いています。

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