子作りの生産性

「新潮45」が以前掲載して物議をかもした杉田水脈の「LGBTは生産性がない」という意見を擁護する特集を組んで、再び騒ぎを起こしている。

特集に寄稿した教育研究者の藤岡信勝・元東京大教授は、「掲載された論文を批判するのはいいが、出版社に圧力をかけたり、当該号の流通をストップしたりするようなことがあれば、言論の自由に反する許されない行為だ」

なんて言っているみたいだが、こんなに知的レベルの低い人間が、なんで東京大の教授になれたのか、疑問に思う。


杉田水脈が言っていることは、主張でも意見でもなく、ただのいじめ。

学校でいじめの首謀者が「キモイ」とか「臭いから近くに来るな」とか言っているのと同じレベル。これを言論の自由と一緒にするとは、阿呆としか言いようがない。

大体、杉田水脈も擁護する人たちも生産の意味を分かっているのだろうか。


生産性とは、一定の資源からどれだけ多くの付加価値を生み出せるかという効率のこと。

杉田水脈は1997年に結婚して娘が一人いるそうだが、21年間で作った子供はたった一人。昔の家庭は子供6人とか8人は普通だった。それに比べると生産性、悪すぎじゃない。

擁護する先生たちも一体何人の子供を持っていることやら。


そんなことを言えば、安倍首相はどうなんだ。LGBTでも、恵まれない子供を引き取って、一生懸命育てている人もいる。それなのに彼らは、あれだけの地位と財産がありながら、恵まれない子供の施設を作るわけでもなければ、そうした子供を養子に取ることもない。世界のセレブやスターも、そうやって貢献しているのに、彼らは、人類の生産性には何一つ関わることがない。


杉田水脈やそれを擁護する人に。LGBTの生産性を批判するなら、「私は飲まず食わずの努力をして、この10人の子どもたちを立派に育て上げました」と言ってくれたら、意見を拝聴します。

これでいいのかな?

テレビ業界で働くフリーのディレクターです。だから何?ときかれても困りますが、気の向いたときに、世迷い言を書いています。

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