AI 失業時代

最近AI(人工知能)の進化が進むにつれバラ色の未来だけでなく、その普及によって大失業社会がやってくるという意見を耳にすることが多くなった。


「AI」とググっただけでも・・・

AI失業時代突入・・・10年後に国民の4割が年収120万円に

AIで失業・リストラの嵐

「AI失業」前夜-これから5年、職場で起きること

大量失業を生むAIに負ける人と勝つ人の差

などという恐ろしいタイルが出てくる。


その中で岡本裕一郎さんの「AIではなく経営者が雇用を奪う」という記事が目を惹いた。

問題として提示されていたのは、

ある会社で人工知能を導入すべきか会議が行われた。今までの従業員より安価で効率は上なので導入しようという意見に対して、海外からさらに安価で効率のよい人材を雇うことができるという意見が出された。

経営者はどれを選択するだろうか?

①今までの従業員 ②人工知能 ③海外の人材

企業はこれまで、生産を効率化することで豊かな社会を作り、新たな雇用が生み出されてきた。

しかし、AIやITの問題は、効率化により生産性は上がるが、雇用を生み出さない点にある。


時価総額25兆円のトヨタ自動車の従業員は36万人。それに対して、同じくらいの規模のソフトウェア会社、米オラクルの従業員は12万人。同じ稼ぎを1/3の人数で山分けしているようなものだ。

さらにアメリカのトップクラス3社、アップル、アルファベット(グーグルの持ち株会社)、マイクロソフトの時価総額合計は270兆円もあるのに、従業員はたった33万人。山分けの取り分は、なんとトヨタの12倍にもなる。

これはまだ、一流企業で働いている人たちのことだからそれほど深刻でもないが、世界には貧困にあえいでいる人たちが多くいる。現在、上位27人の金持ちの資産を合わせると、全地球の下半分、38億人の資産と同じだという。

AIは素晴らしいと思うけど、それが作り出す格差社会をなんとかしないと、大変なことになる。

これでいいのかな?

テレビ業界で働くフリーのディレクターです。だから何?ときかれても困りますが、気の向いたときに、世迷い言を書いています。

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