シビリアンコントロール

自衛隊でないはずの「イラク日報」が次々に見つかっている。

それに対して、マスコミではシビリアンコントロール(文民統制)が出来ていないと報道されているが、ちょっと待ってほしい。


シビリアンコントロールとは、太平洋戦争の教訓で、軍部の暴走を抑えるために政府が上に立ち軍部をコントロールする、というシステムである。

しかし、政府が戦争をのぞんだらどうすればよいのだろうか。


イラクにしてもスーダンにしても、政府は「非戦闘地域」であるとして、強引に自衛隊を派遣してきた。それが、見つかった日報によって、非戦闘地域でなかったことが明らかになった。

日本を守るために自衛隊員になったのに、安全だからと言われて見知らぬ国に派遣され、行ったらとんでもない危険な目に遭わされた普通の隊員はどう思っただろう。それが記されたのが「日報」。


政府の覚えめでたく出世したい高級幹部には、そんなことが明るみ出たら大変だっただろう。だから、隠した。

太平洋戦争の時も、死んだ大部分は兵隊で、高級将校の多くは生き残っている。

今回も、佐藤正久のように、ひげの隊長などと呼ばれてマスコミの寵児になり、参議院議員に当選し、外務副大臣になった人もいる。

なんで、マスコミは当時現場にいた佐藤正久にインタビューしないのか不思議でならないのだが・・・


そう考えると、これは明らかに政府に対する自衛隊幹部の忖度ではないだろうか?

もっと言えば、政府によるシビリアンコントロールは、大戦前より完璧になっている。








これでいいのかな?

テレビ業界で働くフリーのディレクターです。だから何?ときかれても困りますが、気の向いたときに、世迷い言を書いています。

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