エリートの常識

財務省の福田事務次官が「セクハラ」問題で辞任した。セクハラはしていないが、困難を招き、職責を果たすことが困難になったから、という理由らしい。

最近高級官僚の不祥事が相次いでいるが、ちょっとに気なることがある。


福田事務次官は、東大法学部出身。おなじみ佐川さんは東大経済学部出身。日報などの情報を隠蔽し続けてきた防衛事務次官の豊田硬さんも東大法学部出身。馬鹿をやって東京都知事を辞めさせられた舛添要一さんも東大法学部出身。労働基準法改正にあたって、とんでもない資料を出してきた厚労省の事務次官、蒲原基道さんも東大法学部出身。


これを見て、不審に思わない人がいるだろうか?現在、東大生の4人に1人はアスペルガー症候群(アスペ)だと言われている。アスペとは、自閉症の一種で、他人とのコミュニケーションや周りの空気を読むことを苦手とする一方で、高い集中力や優れた記憶力を持つ例も多いといわれる。


それが、無茶苦茶になったのは、私が高校受験をした頃からだろうと思うから、40年前になるが、「内申点」なる奇妙なものが受験の合否に加味されるようになった。そんなものは、仲間内の評判は最低でも、教師にすり寄っていればいくらでも取ることができる。私の在籍した中学では、母親が教師と肉体関係を結び、内申点を貰ったなどという噂がまことしやかに流れていた。


話は横道にそれたが、当時は、それぞれの教師が有名高校or大学に何人合格させたかで評価されていた。だから、勉強のできる生徒には内申点を上乗せして合格させていた。

単純に成績だけを比べられていたときは「俺、頭悪いけど、工作したら一番だ」「あたしは、お料理得意なんだ」なんて言っていられたのに、内申点が来てからは、そんなことは言えなくなった。内申点は、あなたの人間性すべてを評価するものだから。


学校が協調性とか、独創性とか、努力性とか、理由の分からない能力まで判断するようになったので、良い学校(高校や大学に)できるだけ多く合格させて評価を上げたい教師たちは、人間性など見ることもなく、成績の優秀な生徒に内申点を与えまくった。

その結果、良い大学に合格して、エリートコースを進んだ人たちは、全人格を世間に肯定されたと勘違いしてしまったのではないだろうか。





これでいいのかな?

テレビ業界で働くフリーのディレクターです。だから何?ときかれても困りますが、気の向いたときに、世迷い言を書いています。

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