オヤジたちの老害
かなり昔だが、NHKで動物番組の企画会議に参加したことがある。ターゲットは中学生以下の子どもたち。しかし、出席しているのは、中年以上のおっさんたちばかり。「最近の子供達の好みは・・・」とか、「これが流行ったんで、次の企画は・・・」とかの話が出たが、子供がいて、参加者では若い方の私でも、子供の好みなど全く分からなかった。
聞いた話だか、アメリカなどでは子供向けの番組を作るときは、子供を会議に参加させたり、子どもたちに意見を聞きに行ったりするらしい。
最近のNHKはどうしているか知らないが・・・とりあえずその時は、子供に触れ合ったこともないようなおっさんたちが、マスコミの情報を切り貼りして、子供とは、と語っているのを見て、背中に泡が立った。
一昨日まで、ロケの下見で東京近郊の過疎の村に行ってきたが、再生のための計画書を作ったりして、かなり努力していることは理解できた。。「外人や都市の居住者を招いて、観光を充実させたい」とあったが、メンバーはすべて地元の老人たち。「外人はこういうのが好きだから」とか「都会の人にはこういうのがうけるから」とか話していた。
ここまでは、お客のニーズで、失敗しても自分たちの責任なので、それほど問題はない。しかし、福田事務次官のセクハラ問題に対する対応は見過ごすことが出来ない。セクハラという女性に対する問題なのに、女性をメンバーに入れて話し合うことはなかったのだろうか?結果は、すべての女性から総スカン。
今、日本の足を引っ張っているのは、すべてを知り尽くしていると信じているオヤジたちの欺瞞なのではないだろうか?
私が生まれた昭和32年の平寿命は、男63.59歳、女67.54歳。医療が進んで体はなんとかなるけれど、思考の硬直化は防げない。
日本のために、老兵は、若者に前線を託し後方支援に回った方がよいのではないだろうか?
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