フリーランスの愚痴
今日、デスクを整理していたら様々な名刺が出てきました。
私は、ずっとフリーのテレビディレクターとしてやってきたので、私の名刺は、デザイン変更を別にすれば同じなのに、番組によって名刺を使い分けています。
えっ?と思う人も多いと思いますが、そこにはTV番組制作の厳しい現状があります。
今でこそ、TV番組はテレビ局が作っていると信じている人は少なくなったと思っていますが、実情はそれどころではありません。
外部制作の番組は、テレビ局から関連団体に降ろされ、それを民間のプロダクションが受注してフリーのディレクターに仕事がまわってきます。
と書くとディレクターは仕事をもらっているだけだと思われるかもしれませんが、企画募集があるとディレクターに企画を書いてほしいとの連絡が来て、通りそうだとなると、局に行ってプレゼンもします。
それでは、関連団体やプロダクションは何をしているかといえば、ほとんど無です。関連団体やプロダクションの正規社員の殆どは局からの出向だったり天下りなので(契約社員はたくさんいますが)、世間の非難を浴びないように局本体の人件費を下げるための、いわば偽装工作なのではないかと私は思っています。
またしても、話は大きく横道にそれましたが、なぜ私がいろんな種類の名刺を持っているかというと、フリーは世間的信用があまりないからです。
私がやっている仕事では、スタッフも私が集めるので、現場には局員も関連団体の社員も、プロダクションの人間も一人もいません。
それなのに支払いのときなど、領収書や請求書、納品書等に関連団体や、プロダクションなど、名刺と違う名前を書いてくださいというと、ほとんどの人が不審な顔をします。
なので、番組を担当するごとに、その名刺を作るのです。
結局、何を言いたかったというと、大企業の不要人員を養うためにシステムを複雑にして搾取しないでほしいということです。
テレビ業界でざっくりいうと、スポンサーが払う代金の50%はテレビ局、その25%は関連団体、さらにその20%はプロダクションに入ります。100万円の製作費を払っても、現場には30万円しかないということです。
酔った勢いで過激なことを書きましたが、この辺にしたいと思います。
0コメント