ホンジュラス難民はアメリカを目指す

最近、ニュースを騒がせているアメリカを目指すホンジュラス難民のキャラバン。

トランプ大統領は、5200人の米軍をメキシコ国境に配置して、銃撃も辞さず、難民の流入を食い止める作戦を発表した。

では、なぜホンジュラスにはこれほどの難民が生まれたのだろう。日本のニュースではほとんど出てこないが、その理由は、アメリカの徹底的な内政干渉にある。


2006年から2009年まで、ホンジュラスでは、民主選挙で選ばれた中道左派のマヌエル・セラヤが大統領を務めていた。ところが、国民のために働く(当たり前だと思うが)セラヤは、アメリカの企業にとっては目の上のたんこぶだった。アメリカ企業は長年にわたってホンジュラス(グァテマラやニカラグアも同じだが)を搾取の場として、奴隷同然に扱ってきたからだ。


そこでアメリカ政府の意を受けたCIAは思い切った作戦に出た。アメリカで様々な軍事訓練を受けたロメオ・バルケスを中心とした部隊を作ってクーデターを起こし、セラヤを拉致し、コスタリカへと連れ去ってしまったのである。こうして、アメリカの後押しでボルフォリオ政権が誕生。最初の半年で3000人以上を殺害したと言われるが、当時のオバマ政権は、この政府を承認している。この問題に民主党が沈黙しているのも、ここに理由がある。


現在は、やはりアメリカの支援を受けたファン・エルナンデスが大統領になっているが、政府による搾取や迫害はとどまるところ知らず、多くの人達が国を逃れて難民になっている。

アメリカ企業やホンジュラス政府にとって、一般国民は貴重な奴隷。アメリカで捕まり、強制送還になるのが最も望ましい解決策なのだろう。


中間選挙に向けて、トランプの共和党は支持率を上げているそうだ。日本も他国のことを言える立場ではないが、アメリカの人たちはこうした事実を知らないのだろうか?それとも、知った上で難民を奴隷に戻そうと思っているのだろうか?無知であることを希む。







これでいいのかな?

テレビ業界で働くフリーのディレクターです。だから何?ときかれても困りますが、気の向いたときに、世迷い言を書いています。

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